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鳥インフルエンザ「H7N9型」の拡大と近隣国への影響
今回のH7N9型鳥インフルエンザは、中国で初めて確認されて以来、範囲を広げつつあります。世界では生物兵器なのではないかという憶測も上がったくらいです。
2013年の3月終わりに上海市H7N9型の鳥インフルエンザに感染した男性2人が死亡しています。そのうちの一人は87歳と高齢でしたが。
もうひとりは27歳と若いことからも、このインフルエンザが年齢により免疫が低下したせいで感染したわけではないことがわかります。その後も35歳の女性が重体となっており、4月に入ってからは上海市、北京市、河南省、安徽省、江蘇省、浙江省などで60人の感染報告と13人の死亡が確認されています。
4月25日には、隣接国である台湾での感染例も確認され、今までに世界で23人の人が亡くなっています。
現在このH7N9型は人から人への感染例は確認されていませんが、主体となっている宿主が明らかになっておらず、今後このウイルスが人に感染することで人から人への感染が容易にできるようなウイルスへと進化していくことが懸念されています。インフルエンザウイルスは感染力の高さはもとより、その環境に応じて進化していく適応能力が非常に高く、新型がさらに進化していくことが今後最大の危険性でしょう。
また、鳥インフルエンザは鳥類だけでなく、家畜の豚などへ感染して猛威を振るった豚インフルエンザなども一時期問題になりましたが、現在は、家畜として飼われている鳥類への感染が確認されているものの豚への感染は確認されていません。
中国を中心に拡大中「鳥インフルエンザ」H7N9型の危険性
ここ最近、2013年に入ってから猛威を振るっている鳥インフルエンザウイルスが、H7N9型と呼ばれるものです。これは鳥インフルエンザであるA型インフルエンザが変化した亜種で、H5N1型などと同様に高病原性インフルエンザの部類に入ります。
そもそもインフルエンザウイルスの中には、A型やB型、C型などがありますが、人に感染するといわれているのは主にA型かB型で、鳥インフルエンザはA型だといわれています。
インフルエンザウイルスの種類やその病原性は、どんどん変化していっておりより強いものへと進化を続けています。その理由のひとつはインフルエンザウイルスの感染性の高さでしょう。鳥から人への感染事例があるように、鳥から家畜へやその他の発見されていない動物への感染もあり得ます。
そうした過程で進化を続けているわけですから非常に危険です。いつワクチンやタミフルなどの特効薬が効かない新種が現れるかもわからないからです。ヒト型のインフルエンザが毎年のように猛威を振るっていることから考えてもその危険性は非常に高く、油断ができません。
鳥インフルエンザには、必ずそれを蔓延させている原因の宿主となる生物が存在しますが、今回のH7N9型の鳥インフルエンザに関しては、いまだ宿主が何なのかは不明で、宿主を突き止めない限りは今後も感染が拡大していくでしょう。こうした新型の鳥インフルエンザが家畜の鳥などへ感染してそれが人へと感染していくということは、それだけ新型のヒトインフルエンザに進化する可能性もあるということです。
もしものために知っておこう!鳥インフルエンザに特効薬はあるの?
ヒト型のインフルエンザでは、現在ワクチンやタミフルなどの特効薬が効果的ですが、今回のN7H9型鳥インフルエンザもタミフルが効果的であることがわかっています。そのため、現状のままでは最悪感染してしまってもタミフルを服用することで完治させることができるでしょう。
しかし、インフルエンザの恐いところはその環境適応能力の高さです。現在では人に感染する確立は極めて低いとされていますが、それが人に感染して進化していくことで、より人に感染しやすいウイルスが人体内で形成され、人から人へと移るようになるかもしれませんし、そうした新型インフルエンザがタミフルやワクチンなどの効かないものに進化する可能性もあります。そうなってしまえば、改善策が無くなってしまいます。
もちろん、インフルエンザの脅威はそれだけではありません。その感染力の高さも非常に脅威で、インフルエンザよりももっと病原性の高いウイルスなどは他にいくつも存在していますが、その多くは感染力が低く、注意をしたり病原菌からなるべく離れることで感染のリスクは少なくなります。
しかし、インフルエンザは空気感染をしますので、感染した人から人へと次々と移っていってしまうのです。それに加えて環境適応能力の高さや、種類の多さなどからしてもいつ亜種や新種が生まれるかもわからない危険性と隣り合わせなのです。
現状の新型鳥インフルエンザの人から人への感染はまだ報告されていませんが、もし人から人への感染が確認されたら、それは更なる新型の可能性が高く、現在の特効薬やワクチンなどが効く範囲のウイルスなのかなど、問題点は非常に多いです。
海外に旅行した時に鳥インフルエンザに感染しないためにできること
今回の新型鳥インフルエンザは、中国の上海市で初めて確認されていらい台湾などの近隣国への被害例も確認されています。台湾で発祥が確認された男性は特に野鳥や家畜との接点はなく、上海市へ仕事で行っていた帰りだったといいます。
私たち日本人も近隣諸国へ旅行などに出掛ける際はじゅうぶんに注意が必要です。幸運なことに日本は島国ですから四方を海に囲まれており海外からの陸経由での感染確立は低くなります。
しかし、鳥インフルエンザは野鳥を主体としていますのでじゅうぶんに海を渡ってくる可能性もありますし、海外旅行へ行った日本人が持ってかえってくる可能性もあります。また、近隣諸国からの観光客も年々増加していますが、そうした観光客から持込まれる可能性もあります。
わたしたちは、こうした可能性を考えて日頃から常に予防の意識を持つことが大切ですし、海外旅行へ行った際は自分がかからないように予防することをまず第一とし、それを日本へ持ち帰らないようにも努力するべきだと思います。
とくに鳥インフルエンザが流行している中国などへ旅行に行く時には、野鳥や家畜として飼われている鳥には近寄らないことや、生の鶏肉などに触らないこと、鳥類を食べる時はしっかりと加熱されたもののみを食べることなどを注意する必要があります。
そして、マスクを常に着用することや、手荒いうがいを必ずすること、帰国してまずはじめに手洗いやうがいをすることなどが大切になります。自分が国内感染者の第一号にならないように注意が必要です。
鳥インフルエンザ対策に有効なマスク・ウィルスを防げないマスク
市販で売られているマスクは非常に多いですが、この時期であれば花粉症対策のマスクなども多いのではないでしょうか。インフルエンザ予防に最適なマスク選びをしていきたいところですし、正しい着用のしかたでウイルスをしっかりと予防していきたいところです。
マスクに関しては、着用することで全てのウイルスをシャットアウトすることはできないとされています。パッケージに99.9%カットなどと書かれているものがありますが、それはマスクのフィルター部分でカットできるウイルスの量で、マスクの隙間などからウイルスが侵入することが考えられます。
ウイルスは、単独で浮遊することができないためたいていの場合は咳やくしゃみなどで体液に混じって飛散します。そのため、ウイルス自体の直径は0.1μm程度といわれていますが、実際に飛散するものは0.5μm程度ですのでそれを防げるマスクを購入すれば問題ないでしょう。マスクを着用する際はなるべく隙間が空かないように注意し、マスクの表面を触った手などでものを取ったり食べたりしないことが大切です。
また、万が一新型鳥インフルにかかった際の、日用品や食料の備蓄ですが、おそらくあなたが鳥インフルエンザにかかったとしたらそれは日本第一号になるでしょう。
そうなれば、高度な医療施設の無菌室に隔離されることになり、必要な食事などは病院で与えてくれることになるかと思いますので、まず、現状で備蓄を真剣に考える必要性はありませんが、今後、外出禁止令などがしかれるくらい流行すると備蓄の必要が出てくるかもしれません。
